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ダルの初投げ150キロに絶賛の嵐

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キャンプ地入りし、キャッチボールで調整するダルビッシュ(撮影・菅敏)
キャンプ地入りし、キャッチボールで調整するダルビッシュ(撮影・菅敏)

 【サプライズ(米アリゾナ州)21日(日本時間22日)=高山通史】レンジャーズ・ダルビッシュ有投手(25)が、絶賛の嵐の「仰天デビュー」を果たした。初めてキャンプ地入りして自主トレに合流。ブルペンに入って、わずか30球の試運転で推定150キロ前後の剛球を披露した。ワシントン監督は「彼はダイスケ以上にいろいろ武器を持っている」と、レッドソックス松坂以上の能力と太鼓判を押すなど周囲を魅了。23日に始まるバッテリー組キャンプでの本格始動を前にド派手に第1歩を踏み出した。

 真っ青に広がる空から降り注ぐアリゾナの太陽が、スポットライトだった。ダルビッシュがさっそうと姿を現し、軽々と首脳陣、チームメートのハートを射抜いた。現地時間の午前8時30分に球場入りし、練習用のユニホームに着替えて自主トレに合流。報道陣の取材シャットアウトのブルペンで存在感を見せつけた。

 好奇が入り交じる熱視線の中で、名刺代わりに30球を披露した。直球だけではなく、メジャーでも組み立ての軸になる宝刀のスライダーを含めカーブ、チェンジアップ、ツーシーム、カットボールなど6種類の変化球も交えたという。万全の仕上がりと、ポスティング史上最高額(5170万3411ドル=約38億8000万円)とされる価値をわずか約15分間で証明した。

 ワシントン監督 パワーがある。スライダーなどいろいろな変化球も素晴らしい。彼はダイスケ(松坂)以上に、いろいろ武器を持っている。今までの日本人とは違う。

 ただのリップサービスだけとは思えない、賛辞のラッシュだった。記念すべき初コンビは、昨季メジャーデビューした26歳の捕手マルチネス。日米球界が注目するスターの初の相手となり「すごく、うれしい。感激した。ボールをもらえば良かった。球種が10個くらいあったんじゃないか」と舞い上がるほど。最後の3球は力を入れた様子だったと言い「92~93マイルは出ていたように感じた」と証言。推定93マイル(約150キロ)の剛球で周囲をうならせた。

 クラブハウスに到着後には正捕手のナポリ、今季新加入の守護神ネーサンら主力らに英語であいさつ。礼儀正しく振る舞い、歓迎されたという。ブルペン投球では制球ミスした際に恐縮し、日本と同じように謝り、マルチネスから「そうしなくていいよ」との助言も受けた。そんなカルチャーショックも少しだけ受けながら、絶対的な能力では、新しい仲間たちに衝撃を与えてみせた。

 キャンプイン2日前の自主トレ期間のため、レ軍の方針で練習風景の取材は禁止。ダルビッシュはキャンプ初日終了後に会見を予定していることもあり、無言で帰路に就いた。大きな節目でも、日本ハム時代と同様に必要以上に余計なコメントを発せず。ワシントン監督の「リラックスしろ」という助言に忠実に自然体を貫いた。そんなダルビッシュにはテキサスの地元記者たちもあぜんで、「ノーコメント? ジーザス!」と天を仰ぐ記者もいた。キャンプ地名そのままに、サプライズ連発の“所信表明”を敢行した。

 [2012年2月23日9時38分 紙面から]







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