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第10回ドラマグランプリ 主演男優賞

二宮和也 拝啓、あなたこそ1番が似合います

  2006年度(06年4月〜07年3月)に放送されたドラマから優秀作品、優秀俳優を選ぶ「第10回日刊スポーツ・ドラマグランプリ」の各賞を発表。主演男優賞は二宮和也(23)が受賞した。「昭和」な雰囲気で気取らず、いちず…。フジテレビ系「拝啓、父上様」(今年1〜3月放送)で、主人公の板前・田原一平を演じた。ドラマグランプリにはデビュー当時の苦い思い出がある。「1番は柄じゃない」と照れながら9年前のリベンジを喜んだ。

  左利きの板前役は左利きの二宮に適役だったかといえば、そうでもなさそうだ。「家で包丁使うこともないので、右も左も同じ。(包丁さばきの練習も)収録30分前に、とりあえず切ってって感じでした」。

  脚本の倉本聡氏が二宮の主演を希望した。フジテレビ系「優しい時間」(05年)以来の指名は映画「硫黄島からの手紙」の影響もあるのだろうと、1人で想像している。「昭和な感じがするんでしょうね」。

  料亭を舞台にロケ先もレトロな雰囲気が残る東京・神楽坂。やはり「昭和な感じ」を自覚する二宮にふさわしい役だった。何しろ同世代の友人がいないという。「町で聞く若い子の話、よく分かんない。聞いたことないフレーズが出てくる。時代に取り残された感じ。年上と舞台見て、ご飯食べて。『あそこはこうじゃない』とか話し合って」。高度経済成長期に夢を語り合った若者のようだ。

  のんびりとした印象も、仕事に関してはストイックだ。セリフの暗記は徹底している。「台本は車ん中、昼休憩とか夜休憩で、明日の分覚えちゃう。おいしいご飯を…とか思わないので、1週間カップラーメンでも平気。(食事が短く)40分ぐらい時間余るんで、1日で1週間分覚えたこともあります」。

  記憶力は良かった。「巨人の選手の背番号と名前、全部言えましたね。何の役にも立たなかったけど」。将来は、プロ野球選手になるつもりだった。小学4年で地元チームに入り、翌日から試合に出場。巨人原(現監督)のファンで「野球やってれば、野球選手になれると思ってて。頭悪いんです。でも、原じゃなくて、嵐になっちゃった」。

  親類がジャニーズのオーディションに応募したのが転機になった。「僕、目立つのが嫌いだったんですよ。文化祭とかで、木の役でさえやったことない。照明とかやってました。やりたい人たち多いんで、決まっちゃうんですよ」。運動会では、最も盛り上がらない1500メートルを毎年、走った。

  「だからね、1番の柄じゃないんですよ…」。芸能界でも、そう確信したことがあった。98年にドラマデビュー。当時、ドラマグランプリには新人賞部門があった。1位は同じジャニーズ事務所の今井翼。2位は深田恭子で二宮は3位だった。「新人賞はジャニーズの人が上位を占めていたのに僕だけ。2位でもなく、社長に怒られました」。

  時が流れ「硫黄島−」での演技が海外でも評価されるなど、若手俳優でも屈指の演技派に成長した。トロフィーを受け取り「いや〜、新人賞…欲しかったな」と笑わせた。ドラマグランプリの悔しさが、俳優二宮和也の原点だった。【村上久美子】

エキストラも経験

  昨年、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島−」の兵隊役が好評だった二宮だが、劇中、エキストラも経験したという。「1日だけエキストラの日があって、班長みたいな人に『立ってて』とか言われるだけ。台本もシーンの説明もなく、理解しなきゃいけないので、すごく大変な仕事だと思いました」。大作で経験した、小さな役も演技の幅になっているようだ。

選考経過

  二宮は10代女性の圧倒的な支持を得た。10代の部門で2位山下智久に705票差をつけた。また、二宮の総得点の約45%は10代で占められている。10代以外のすべての世代でトップだった木村拓哉とは大接戦だった。性別では、女性ファンの支持が大きかった。男性票は7位で、1位木村と388票差がついたが女性票は木村に551票差をつけた。

対象作品

  拝啓、父上様  倉本聡氏の脚本で、今年1〜3月に放送。倉本氏の「前略おふくろ様」(75年)と同じく、舞台設定は料亭。板前になって7年、23歳の田原一平が、一人前を目指し修業に励む。本来左利きだが、包丁は右で使う。一平は、自分の父親を知らず、最後まで明かされなかったことから、続編への期待が高まる。神楽坂ロケの終盤には「人がいっぱいあふれちゃって撮れなくなったこともあった」(二宮)。母役で高島礼子、見習いの板前役に横山裕(関ジャニ∞)らが出演していた。

プロフィル

  二宮和也(にのみや・かずなり)  1983年(昭和58年)6月17日、東京生まれ。96年、ジャニーズ事務所入り。99年、櫻井翔、松本潤、大野智、相葉雅紀と5人で嵐を結成。同年11月、「A・RA・SHI」でCDデビューした。98年から俳優として活動。童顔から「永遠の17歳」と呼ばれることも。168センチ、49キロ。血液型A。

◆主演男優賞◆

俳優名作品名得点男性女性10代20代30代40代50代
(1)二宮和也拝啓、父上様24841272357112452147529668
(2)木村拓哉華麗なる一族23215151806124543620593441
(3)玉木 宏のだめカンタービレ1516243127318549949027270
(4)山下智久クロサギ1505140136541927835438173
(5)阿部 寛結婚できない男105649456210426441022751
(6)草なぎ剛僕の歩く道100519381274289279250113
(7)亀梨和也たったひとつの恋8694082919128423912035
(8)長瀬智也マイ☆ボス マイ☆ヒーロー7121675457420123914949
(9)稲垣吾郎ブスの瞳に恋してる49233459187214119071
(10)吉岡秀隆Dr.コトー診療所20064421163262111417110234
(11)藤木直人ギャルサー33819319114812311442
(12)水谷 豊相棒525981178772894942
(13)坂口憲二医龍19475119205370429
(14)内野聖陽風林火山163421211334484820
(15)速水もこみち東京タワー135331021942432011
(16)竹野内豊家族11321921317332030
(17)豊川悦司弁護士のくず1104070102548198
(18)西田敏行浅草ふくまる旅館1003169314232040
(19)山田孝之タイヨウのうた882563112837120
(20)田村正和誰よりもママを愛す391425612768

【注】テレビ局のN=NHK、日=日本テレビ系、T=TBS系、フ=フジテレビ系、朝=テレビ朝日系

日刊スポーツ・ドラマグランプリ

  98年にスタート。今年は3月20日から同29日まで、日刊スポーツのホームページ「ニッカンスポーツ・コム」と携帯サイト「ニッカン芸能!」で、昨年4月から今年3月まで放送された連続ドラマを対象に、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、作品賞を選ぶアンケートを行った。投票総数は1万4252件。男女別の内訳は男性2502件(17・6%)、女性1万1750件(82・4%)。世代別では10代2499件(17・5%)20代3477件(24・4%)30代4049件(28・4%)40代2989件(21・0%)50代以上1238件(8・7%)。また、募集媒体別では携帯サイト5489件(38・5%)ネット8763件(61・5%)だった。




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