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第10回ドラマグランプリ 主演女優賞

井上真央 開き直って牧野「つくし」ました

  2006年度(06年4月〜07年3月)に放送されたドラマから優秀作品、優秀俳優を選ぶ「第10回日刊スポーツ・ドラマグランプリ」の各賞を発表。主演女優賞はTBS系「花より男子2(リターンズ)」で明朗快活で純愛一途の女子高生、牧野つくしを演じた井上真央(20)が最年少で初受賞した。

  ありえねぇっつ〜の! とは、つくしの決めぜりふだが、20歳井上の最年少主演女優賞は、堂々の受賞だった。

  ドラマは少女漫画史上最多、約5600万部のお化けコミックが原作。多くの人にヒロインのキャラクターが定着している。「開き直って演じたのがよかったんですかね」と謙遜(けんそん)するが、そこには5歳から演技の世界に生きる、若きベテランならではの「開き直り」があった。

  「小さいころからドラマっ子でよく見ていた私も、漫画の実写化でがっかりさせられた作品ってあったんですね。だから牧野つくしのキャラクターを壊しちゃいけない。でも、100人ファンがいたら100人のイメージ通りになんて無理だし。最初は、何で私が? って思った部分もあったんです」。

  もっとも、制作サイドの思惑は違っていた。瀬戸口克陽プロデューサーは「井上真央は、まさに牧野つくしを演じるために生まれてきた女優」と確信していた。99年から03年までの足かけ5年でパート5まで続いた人気昼ドラマ「キッズ・ウォー」の主人公・今井茜を演じた。「ざけんなよ!」と食ってかかる、正義感の強い女の子を演じた、実績が心強かった。

  05年秋のパート1に続き、続編「リターンズ」も大ヒットした。松本潤(23)小栗旬(24)松田翔太(21)阿部力(25)が演じた、イケメン4人組「F4」の人気に負うところが多いとみられがちだった。しかし、今回の投票で井上は女性からの支持を最も集めた。ドラマも原作のファンからも「つくし」として認められた結果だった。

  F4とつくし。演じる5人のチームワークも刺激的だった。道明寺司役の松本のことを「ライバル、いや戦友!」と表現した。「オンエア見て『おまえこうだったよ』とか『ここよかったよ』とか言ってくれたんです。これだけドラマや役についてとことん話し合えた人は、今までいないんじゃないかなぁ〜」。

  第1回放送はキャスト、スタッフがレストランに集まって全員で見た。資金は同局「ハプニング大賞」で得た賞金だった。「年が近いってことで何でも言いやすかった。みんなで意見を言い合う現場って、すごくすてきでしたね」。井上も負けじと、要所にオリジナルの動作を取り入れることを監督に願い出るなど、自然と積極的になれた。

  収録は、真冬の川に入り、雨に打たれて、雪に埋もれる過酷さだった。一方で、20歳の誕生日を二枚目共演者たちにシャンパンで祝福され、バレンタインデーには手作りチョコでお返しした。最終回放送日も再び同じレストランに集まった。同年代との切磋琢磨(せっさたくま)。若きベテランが、また1つ深い年輪を刻んだ。【瀬津真也】

選考経過

  井上は「ハケンの品格」の篠原涼子との接戦を制してグランプリを獲得した。性別では男性票で篠原がトップ、上野樹里が2位、井上は3位で、篠原と330票差がついた。しかし、女性票は井上が1位で、2位の篠原を552票上回った。世代別は、10代と20代は1位井上、2位篠原。30代以上は篠原がトップで、井上は2〜4位。女性票と10、20代の貯金を生かした。

対象作品

  花より男子2(リターンズ)  1月5日から3月16日までTBS系で放送。貧乏女子高生牧野つくし(井上真央)と、二枚目セレブの4人組・F4のリーダー道明寺司(松本潤)のラブコメディー。パート1で両思いになった2人だが、道明寺の米国留学で恋人関係は振り出しに。道明寺の婚約者の大河原滋(加藤夏希)、F4の仲間の花沢類(小栗旬)も加わり、恋は複雑に絡み合う。最終回は瞬間最高32・3%、平均27・6%(関東地区)と高視聴率を記録した。

プロフィル

  井上真央(いのうえ・まお)  1987年(昭和62年)1月9日、横浜市生まれ。5歳のときドラマ「真夏の刑事」でデビュー。99年からの「キッズ・ウォー」シリーズで初主演。昨年は「チェケラッチョ!!」で映画デビュー。28日から「ゲゲゲの鬼太郎」が全国公開。8月には3本目の「怪談」も公開予定。通算の出演数はドラマ30本以上、CM10本。特技は日舞。英検準1級を持つ大学生。158センチ。

◆主演女優賞◆

俳優名作品名得点女性男性10代20代30代40代50代
(1)井上真央花より男子2(リターンズ)33453110235926896884526113
(2)篠原涼子ハケンの品格31232558565370777991755230
(3)上野樹里のだめカンタービレ21191676443200518691525185
(4)志田未来14才の母89166922218524525515155
(5)天海祐希トップキャスター771667104131144207176113
(6)綾瀬はるかたったひとつの恋555472836319815510930
(7)藤山直美芋たこなんきん490418721951111162147
(8)松たか子役者魂!36129566115381109107
(9)沢尻エリカタイヨウのうた345241104122701122615
(10)仲間由紀恵エラいところに嫁いでしまった!320241794260927353
(11)長谷川京子おいしいプロポーズ3192121076891486745
(12)長沢まさみセーラー服と機関銃31419412079601015321
(13)村上知子ブスの瞳に恋してる262223393180616921
(14)上戸 彩アテンションプリーズ216179376763353417
(15)米倉涼子わるいやつら191151402330634233
(16)釈由美子7人の女弁護士16412242653833253
(17)内山理名嫌われ松子の一生1249430820512916
(18)黒木 瞳プリマダム11779384126172112
(19)伊東美咲サプリ64362816211773
(20)藤原紀香だめんず・うぉ〜か〜594514111911117

【注】テレビ局のN=NHK、日=日本テレビ系、T=TBS系、フ=フジテレビ系、朝=テレビ朝日系

日刊スポーツ・ドラマグランプリ

  98年にスタート。今年は3月20日から同29日まで、日刊スポーツのホームページ「ニッカンスポーツ・コム」と携帯サイト「ニッカン芸能!」で、昨年4月から今年3月まで放送された連続ドラマを対象に、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、作品賞を選ぶアンケートを行った。投票総数は1万4252件。男女別の内訳は男性2502件(17・6%)、女性1万1750件(82・4%)。世代別では10代2499件(17・5%)20代3477件(24・4%)30代4049件(28・4%)40代2989件(21・0%)50代以上1238件(8・7%)。また、募集媒体別では携帯サイト5489件(38・5%)ネット8763件(61・5%)だった。




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