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第10回ドラマグランプリ 作品賞

花より男子2(リターンズ) 続編では初

  2006年度(06年4月〜07年3月)に放送されたドラマから優秀作品、優秀俳優を選ぶ「第10回日刊スポーツ・ドラマグランプリ」の各賞を発表。作品賞は、TBS系「花より男子2(リターンズ)」が選ばれた。前作のヒットを受け、回を追うごとに視聴率を上げた。続編の受賞は初めてで、脚本を担当したサタケミキオ氏(36)は「ドラマが独り歩きしたと感じるほどの人気になってくれた」。制作サイドはシリーズ第3弾も視野に入れている。

  尻上がりに評価を高めた。05年秋のパート1開始時には14・5%(関西地区)だった視聴率が、リターンズの最終回で27・6%を記録した。瞬間最高視聴率は32・3%と、大台を超えた。瀬戸口克陽プロデューサーは「パート1の盛り上がりがすごかった。今回のテーマは“あらゆる面で前作を超えるぞ”が合言葉でした」。成功には、幾つかのポイントがあった。

  【努力】サタケ氏と瀬戸口、三城真一両プロデューサーは「何を置いてもキャストの力」と口をそろえた。牧野つくし役の井上真央(20)、F4の松本潤(23)小栗旬(24)松田翔太(21)阿部力(25)。前作開始時には、今ほど知名度もなく“抜てき”と言われた。だからこそ「みんな、これで一発当ててやる! っていう野心の塊でした」(サタケ氏)。

  やる気を表す一例がある。道明寺司役の松本が、サタケ氏の自宅に何度も電話をかけてきた。「司がつくしに『スイートハニー』と呼ぶ場面について『スゥイ〜ト? それともスゥエ〜ト?どう言えばいいですか?』って。どうでもいいようなことまで聞いてくるんだよね」とサタケ氏は笑った。「努力した彼らは、最後には原作のイメージを超えて、キャラクターを自分のモノにまでしてくれた」(三城氏)。

  【発想力】約5600万部発行の人気コミックを、原作のファンを巻き込み料理した。「認知度が上がったリターンズだからできる試み」(瀬戸口氏)として、視聴者からドラマ化してほしい原作エピソードを募集。結果、司の記憶喪失や雪山遭難などを選択。物語に独自性を持たせた。

  【大衆性】ドラマが浸透したことで配慮も生まれた。「幼稚園児が花男ごっこするようになったので、エッチや暴力シーンは極力なくした」(三城氏)。原作を知らない視聴者を引き付ける作戦にも「誰もが行く末を気にしてしまう淡く切ない話の作り込みに集中した」(サタケ氏)。

  人気、実力とも右肩上がりの手応えをつかんだ。今後は全てのキャスト、スタッフが「再び前作を超えられる」と確信したときには、続編もあり得るという。瀬戸口氏は「個人的な願いを込めて、あえてサヨナラは言いません」と締めた。【瀬津真也】

選考経過

  「花より男子2」が大差で受賞した。10〜30代の人気が圧倒的で、同世代では2位の得票数の約2〜3倍の票を獲得した。「華麗なる一族」も40と50代以上で1位となったが、逆転までには及ばなかった。性別では、女性票トップの「花より男子2」が同2位「華麗なる一族」に1710票差をつけ、男性票1位の「華麗なる一族」の追随を許さなかった。

対象作品

  花より男子2(リターンズ) 1月5日から3月16日までTBS系で放送。貧乏女子高生牧野つくし(井上真央)と、二枚目セレブの4人組・F4のリーダー道明寺司(松本潤)のラブコメディー。パート1で両思いになった2人だが、道明寺の米国留学で恋人関係は振り出しに。道明寺の婚約者の大河原滋(加藤夏希)、F4の仲間の花沢類(小栗旬)も加わり、恋は複雑に絡み合う。

◆作品賞◆

作品名俳優名得点男性女性10代20代30代40代50代
(1)花より男子2(リターンズ)井上真央33251703155107789084543182
(2)華麗なる一族木村拓哉1871426144581409437524420
(3)のだめカンタービレ上野樹里126130695511235745727857
(4)ハケンの品格篠原涼子12442849608241747521555
(5)拝啓、父上様二宮和也9066084638519416811841
(6)たったひとつの恋亀梨和也7114666513722220711827
(7)僕の歩く道草なぎ剛70612757947195166198100
(8)クロサギ山下智久682945881579717121542
(9)マイ☆ボス マイ☆ヒーロー長瀬智也65314251113418217112541
(10)結婚できない男阿部 寛5083121964310021712226
(11)ブスの瞳に恋してる稲垣吾郎42223399286211715362
(12)トップキャスター天海祐希397423557569948970
(13)14才の母志田未来2891071826179934115
(14)Dr.コトー診療所2006吉岡秀隆27210017212461018231
(15)相棒5水谷 豊1456085833482927
(16)ギャルサー藤木直人1294125310415520
(17)芋たこなんきん藤山直美12424100417363631
(18)東京タワー速水もこみち82315192325187
(18)ハゲタカ柴田恭兵82265601346185
(20)わるいやつら米倉涼子7637313132435

【注】テレビ局のN=NHK、日=日本テレビ系、T=TBS系、フ=フジテレビ系、朝=テレビ朝日系

日刊スポーツ・ドラマグランプリ

  98年にスタート。今年は3月20日から同29日まで、日刊スポーツのホームページ「ニッカンスポーツ・コム」と携帯サイト「ニッカン芸能!」で、昨年4月から今年3月まで放送された連続ドラマを対象に、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、作品賞を選ぶアンケートを行った。投票総数は1万4252件。男女別の内訳は男性2502件(17・6%)、女性1万1750件(82・4%)。世代別では10代2499件(17・5%)20代3477件(24・4%)30代4049件(28・4%)40代2989件(21・0%)50代以上1238件(8・7%)。また、募集媒体別では携帯サイト5489件(38・5%)ネット8763件(61・5%)だった。




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