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第10回ドラマグランプリ 助演男優賞

松本潤 チームワークでつかんだ初栄冠

  2006年度(06年4月〜07年3月)に放送されたドラマから優秀作品、優秀俳優を選ぶ「第10回日刊スポーツ・ドラマグランプリ」の各賞を発表。松本潤(23)が助演男優賞を獲得し初の栄冠に輝いた。自分が目立つことよりも、チームワークを何より重視して取り組んだ作品で評価されたことが心底うれしいという。アイドルグループ嵐のメンバーだけではなく、俳優としての視野を広げ、今後一層の飛躍が期待されている。

  慌ただしかった「花より男子2」の収録が終わった松本は、プライベートで訪れたある神社で、芸能のお守りを見つけた。「気が付いたら当たり前のように共演したみんなにプレゼントしてました。これからもこの仕事をみんな続けていったら、またいつか一緒になるだろうし、その時までお互いに成長していたらいいなと思いまして」。

  99年にジャニーズのアイドルグループ嵐のメンバーとしてデビュー。3年後に出演した連続ドラマ「ごくせん」で俳優として脚光を浴びた。同世代の共演者の多い学園ドラマ。芸能界の競争の激しさを感じていたこともあって「何とかして自分が目立ってやろうと考えてました」。とげとげしい関係になった訳ではないが、胸の内には競争意識をしまっていた。

  それから3年後。「花より男子」のパート1に出演した。「ごくせん」でも共演した小栗旬(24)をはじめ、共演陣には松田翔太(21)阿部力(25)と同世代が並んだ。「もちろんしっかりやらなきゃという気持ちもありましたが、収録現場に行くことがとにかく楽しかった」。明確な理由は見つからなかったが、場数を踏んだことで、ある程度の手応えを自分なりに感じ始めていたことが大きかったという。心のゆとりが少しずつ自分を変えていった。

  助演男優賞受賞の対象となった今回の続編では、自分なりに視野が広がったことを実感している。過密スケジュールの中で進められた収録で、スタッフ同士がこだわりをぶつけ合い、ロケ現場で激しく口論することがあった。松本は移動車の中からその様子を見ていた。どうすることもできなかったが、次の現場でその口論していたスタッフたちが黙々と自分の役割を果たしている姿を見ると、胸が熱くなった。「言いたいことは言うけど、プロとして切り替えて仕事に取り組む。以前の僕は自分のことばかり考えて、スタッフの方たちのそんな姿に気が付かなかった」。

  強く芽生えたチームワーク意識は演技にも影響を及ぼした。「シーンごとに自分がどんな立ち位置にいれば、愛される作品になるのか。そんなことを常に考えてました」。

  ヒロインを演じた井上真央(20)とともに主演と言ってもいい立場だった。だが、今回は助演として評価されたことが「うれしい。真央ちゃんを中心に、自分たちがどんなことができるか考え抜いた作品でしたから」。現在は、日本テレビ系ドラマ「バンビーノ!」(水曜午後10時)で主演を務めている。「自分が目立ちたいなんて思わない。面白いドラマにしたいとそれだけを考えています」。「花より男子」シリーズは、確実に松本を成長させている。【松田秀彦】

選考経過

  松本潤が2位に約1500票差をつける圧勝だった。勝因は女性票。男性票のトップは「ハケンの品格」の大泉洋で、松本は454票の差をつけられて3位。だが女性票で、2位大泉に1919票の大差をつけた。また、世代別では、松本が50代以上を除く、すべての世代でトップ。大泉も各世代で2〜4位と健闘したが、及ばなかった。一方、「華麗なる一族」の北大路欣也も男性票が2位、女性票4位。世代別では50代以上でトップ、40代で2位と健闘した。

対象作品

  「花より男子2(リターンズ)」  原作は92年から04年まで月刊誌「マーガレット」に連載された少女コミック。裕福な生徒が通う私立高校に入学してしまった貧乏女子高生の牧野つくし(井上真央)の奮闘と恋愛を描く。05年に放送された「花より男子」の人気を受けて、続編として1月期にTBS系で放送。パート1で互いの恋愛感情を確かめ合った牧野と道明寺司(松本潤)だったが、道明寺の米国留学を経て気持ちが擦れ違い始める。平均視聴率は27・6%(関東地区)。

プロフィル

  松本潤(まつもと・じゅん)  1983年(昭和58年)8月30日、東京都生まれ。96年にジャニーズ事務所入り。99年に5人組グループ嵐のメンバーとしてシングル「A・RA・SHI」でCDデビュー。俳優としては01年「金田一少年の事件簿」02年「ごくせん」03年「きみはペット」などの連続ドラマに主演。173センチ。血液型A。

◆助演男優賞◆

俳優名作品名得点男性女性10代20代30代40代50代
(1)松本 潤花より男子2(リターンズ)370318035231357870852512112
(2)大泉 洋ハケンの品格2238634160415073284841395
(3)北大路欣也華麗なる一族1673435123849346431482365
(4)小栗 旬花より男子2(リターンズ)1432114131823247543425041
(5)錦戸 亮アテンションプリーズ8756381227716121618338
(6)竹中直人のだめカンタービレ6041714335213822214646
(7)堤 真一セーラー服と機関銃403138265275212914451
(8)谷原章介トップキャスター3946233249731109270
(9)大杉 漣僕の歩く道3918330819749213571
(10)上川隆也わるいやつら3815232943982116140
(11)佐藤浩市サプリ3407027026101998826
(12)小池徹平医龍335942418787726425
(13)小出恵介おいしいプロポーズ205521532959554517
(14)伊藤英明弁護士のくず167581091034555117
(15)泉谷しげる東京タワー15566891030425419
(16)市川亀治郎風林火山1294881327383625
(17)宇津井健渡る世間は鬼ばかり943163920272711
(17)塚本高史鉄板少女アカネ!!94405432192896
(19)松田翔太花より男子2(リターンズ)911774173121193
(20)井ノ原快彦警視庁捜査一課9係8615711221251414

【注】テレビ局のN=NHK、日=日本テレビ系、T=TBS系、フ=フジテレビ系、朝=テレビ朝日系

日刊スポーツ・ドラマグランプリ

  98年にスタート。今年は3月20日から同29日まで、日刊スポーツのホームページ「ニッカンスポーツ・コム」と携帯サイト「ニッカン芸能!」で、昨年4月から今年3月まで放送された連続ドラマを対象に、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、作品賞を選ぶアンケートを行った。投票総数は1万4252件。男女別の内訳は男性2502件(17・6%)、女性1万1750件(82・4%)。世代別では10代2499件(17・5%)20代3477件(24・4%)30代4049件(28・4%)40代2989件(21・0%)50代以上1238件(8・7%)。また、募集媒体別では携帯サイト5489件(38・5%)ネット8763件(61・5%)だった。




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