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第10回ドラマグランプリ 助演女優賞

鈴木京香 「華麗なる」悪女

  2006年度(06年4月〜07年3月)に放送されたドラマから優秀作品、優秀俳優を選ぶ「第10回日刊スポーツ・ドラマグランプリ」の各賞を発表。助演女優賞は鈴木京香(38)が受賞した。TBS系「華麗なる一族」で万俵家の家庭教師で、父親の大介(北大路欣也)の愛人高須相子を演じた。同ドラマは名作のリメークで、主演級キャストが勢ぞろいした注目作。「いつもの倍は緊張した」「自然に2キロ太ってしまった」。キャリア豊富な京香でさえも、プレッシャーの連続だった。

  京香が演じた高須相子は、万俵家の子息の政略結婚を決め、大財閥を取り仕切る才知を持つ。その一方で正妻に対しては激しいライバル心も見せる。時として冷酷非情に映る美ぼうの策略家は、同ドラマの見どころの1つだった。連続ドラマは04年NHK大河「新撰組!」以来。その時も実は“悪女役”だった。両ドラマで共演した山本耕史から「京香さんってこういう役が多いですよね」と指摘されたという。

  「長い年月の中でやっとこんなふうに大人の役ができるようになった。大人の女優の仲間入りみたいな感じで喜んでいたけど、自分で言うほど珍しい役柄じゃないのかと思いまして。自分が思っている以上に、そういう役に思い入れがあったのかもしれない」。

  山崎豊子さんの同名ベストセラー小説のドラマ化で、TBS開局55周年記念番組として制作された。高視聴率男の異名と持つ木村拓哉を主演に、北大路欣也、原田美枝子、長谷川京子ら主演級がズラリと並んだ。結果として毎回20%を超す高視聴率を記録した。だが「勝ち戦」を条件にドラマ化が決定した大きなプレッシャーは、場数を踏んできた京香にも重くのしかかってきた。

  「スタッフもみんな熱心でした。でも本当に難しい役だった。女性なのにある程度貫録だとかきっぷの良さみたいなものが求められて、なおかつ女性としての存在感を出さないといけない。セリフとかに頼らず、もうちょっと貫録があるようにしたいと思っていたら、自然に2キロぐらい増えてましたけど」。

  大介を愛するゆえに、木村演じる長男鉄平とはことごとく対立した。鉄平にとっては、父親の次に大きな存在でなければならない。木村との共演シーンは緊張の連続だった。

  「いつもの倍ぐらい緊張したかな。木村さんはすごく真摯(しんし)で熱心な方。私もちゃんと向かうようにしなきゃって。でも、相当力んで自分の体以上に大きく見せようとしているから、とちりが多かったですけどね。またやりたいです。周りから『嫌な女やってるね』と反応があるような。おかげで好きになりそうです。こういう超、悪役」。

  北大路とは以前に時代劇で共演。当時は所作を丁寧に教えてもらったという。それが今回はタッグを組んで、子供たちにプレッシャーを掛ける。思い出話に花を咲かせつつも、共演仲間として話し合いながら作り上げていく喜びを味わえたのは、また1つの成長でもあった。

  「どれだけ心理的なダメージを与えられるかに、徹することができました。これは私たち年上になってきた者たちの役割だし、助演の賞をもらえることは本当に大事なこと。そういう意味で自分の役割をどれだけ全うするか。意識の持ち方が自分なりに勉強になりました」。【近藤由美子】

選考経過

  鈴木の圧勝だった。鈴木は男性票で、夏川結衣にわずか32票差をつけられてトップを譲ったが、女性票では「Dr.コトー診療所2006」の2位蒼井優に520票差の大差で1位となった。また、世代別でも、10代の得票数で蒼井優に1位を譲ったものの、20代、30代、40代、50代以上でトップ。幅広い層に支持された。健闘したのは蒼井で、20代と30代で2位、40代と50代以上で3位と幅広い世代に支持され、実力派若手女優を証明した。

対象作品

  華麗なる一族  1月14日から3月18日までTBS系で放送。60年代後半、銀行の合併で金融業界が再編される中、神戸の万俵財閥父子の葛藤(かっとう)を描く。74年に原作同様、父親大介を主役として映画、ドラマ化され、今回は長男鉄平を主役にドラマ化された。全10話の平均視聴率は24・4%(関東地区)。最終回の瞬間最高は35・5%、平均30・4%(関東地区、関西地区は39・3%)の高視聴率だった。

プロフィル

  鈴木京香(すずき・きょうか)本名同じ。  1968年(昭和43年)5月31日、宮城県生まれ。東北学院大卒。89年映画「愛と平成の色男」で女優デビュー。91年NHK朝の連続テレビ小説「君の名は」でヒロイン役。主な出演ドラマは「王様のレストラン」「非婚家族」「新撰組!」など。日刊スポーツ映画大賞は「119」で新人賞、「ラヂオの時間」で助演女優賞、「竜馬の妻とその夫と愛人」で主演女優賞を受賞。166センチ。血液型A。

◆助演女優賞◆

俳優名作品名得点男性女性10代20代30代40代50代
(1)鈴木京香華麗なる一族2309331197886498676667382
(2)蒼井 優Dr.コトー診療所20061676218145843046345623889
(3)香里奈僕の歩く道117519398225634525222894
(4)新垣結衣マイ☆ボス マイ☆ヒーロー113426087437631224016640
(5)加藤あいハケンの品格112718993819337233018349
(6)夏川結衣結婚できない男10223636595517940630775
(7)倍賞美津子東京タワー8921327605622129123589
(8)堀北真希クロサギ7089561318517315815933
(9)高島礼子弁護士のくず693696242449815813756
(10)田中美佐子14才の母590954955814919513751
(11)相武紗季アテンションプリーズ5021313711811181365314
(12)松下由樹不信のとき43348385531221656726
(13)稲森いずみ医龍3718428767100985551
(14)矢田亜希子トップキャスター302592436076705442
(15)MEGUMIブスの瞳に恋してる189211683539444328
(16)石田ゆり子家族167491182528544317
(17)野際陽子7人の女弁護士13328105519453430
(18)青木さやかだめんず・うぉ〜か〜12010110364124136
(19)小泉今日子セーラー服と機関銃1133578919492610
(20)小池栄子おいしいプロポーズ721458321411105

【注】テレビ局のN=NHK、日=日本テレビ系、T=TBS系、フ=フジテレビ系、朝=テレビ朝日系

日刊スポーツ・ドラマグランプリ

  98年にスタート。今年は3月20日から同29日まで、日刊スポーツのホームページ「ニッカンスポーツ・コム」と携帯サイト「ニッカン芸能!」で、昨年4月から今年3月まで放送された連続ドラマを対象に、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、作品賞を選ぶアンケートを行った。投票総数は1万4252件。男女別の内訳は男性2502件(17・6%)、女性1万1750件(82・4%)。世代別では10代2499件(17・5%)20代3477件(24・4%)30代4049件(28・4%)40代2989件(21・0%)50代以上1238件(8・7%)。また、募集媒体別では携帯サイト5489件(38・5%)ネット8763件(61・5%)だった。




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