【近況報告、大会への抱負、目標など】
楽しみにしていたレースが近付いてきました。夏の疲れも抜けてきて、身体のコンディションは上がってきています。
出場選手を見ると、オリンピック・世界選手権ファイナリストはいないものの、13秒2〜3のベスト記録を持った外国人選手が招待されています。日本代表として国際大会に出場し決勝進出を狙うには、このレベルの選手に勝てるかどうかが重要になってきます。そういった意味で、良い力試しの場になると思います。また韓国のPARK選手は、昨年11月から筑波大学で私と一緒に練習しています。良い意味で刺激しあいながら己を高めることができ、今では練習パートナーでありライバルです。
大会当日まで残り少なくなってきましたが、今自分のできることをして、最高の状態でスタートラインに立っていたいと思います。(更新:2006.9.19)
今年は日本選手権後すぐにチームメイトの内藤さんとヨーロッパへ出発しました。約2週間で3試合に出場しました。個人での遠征は初めての経験で、トラブルが起きれば自分自身で解決しなければなりません。もちろん言葉の壁もありますし、文化の違いもあります。競技以外でも多くのストレスがありました。そんな状況でも、海外の選手はベストパフォーマンスを発揮します。そのハングリー精神は日本人選手に足りないものでした。「プロ」と呼ばれる選手たちと、ほんの短期間でも寝食を共にしたことは、レース結果以上に自分の競技人生にプラスになりました。
また、トップ選手の試合やウォーミングアップの動きから多くのことを学ぶことができました。そのときに得た「ヒント」を、自分なりの「答え」として導き出せるよう、この夏は自分の「感覚」を大切にしてトレーニングを積んできました。
今大会では、自己記録はもちろんのこと、大阪世界選手権A標準記録でもある13秒55を目標にしています。この記録を突破することにより、世界選手権へ出場する可能性が広がります。
私は恩師にこんなことを言われたことがあります。
「人には必ずスランプがある。練習しても記録が伸びないこともある。しかし、その辛い時に練習しないでいいのか?練習すれば伸びないかもしれないし落ちることもあるかもしれない。しかし、伸びる可能性は生まれる。練習しなければ、伸びる可能性までも失ってしまう。だから辛いときこそ練習しなくてはならない。」
この言葉が私の競技人生の根底にあります。そしてこの言葉で、困難を楽しむことすらできるようになりました。何より努力することの大切さを学びました。高い壁ほど越えたときに得るものは大きいはずです。「A標準記録」という壁をスーパー陸上で越えたいと思います。(更新:2006.9.5)
【自己PR】 私が陸上競技を始めたのは、3歳年上の兄の影響が大きかったと思います。兄が小学5〜6年限定の陸上クラブに入っていたため、まだ低学年で参加することのできない私は、週一回の練習を見るためだけに必ず陸上競技場へ足を運んでいました。タータンで思いっきり走ることが気持ち良さそうで、そのときから自然と陸上競技に魅力を感じていました。
そんな私が初めて生で見た本格的な陸上の大会が「スーパー陸上」でした。小学4年のときに両親とともに国立競技場へ、しかも一番高いチケットを買って入場しました。当時の私はかけっこが得意で運動会ではいつも一等賞でしたが、競技場ではどの選手もものすごいスピードで走っていて、「この人たちは本当に人間か?」と疑うくらいに驚きと興奮を覚えた記憶があります。
その中でも印象的だったのが110mHのC.Jackson選手でした。今考えればとんでもない記録ですが、彼はこの年のスーパー陸上で12秒98という滅多に見られることのできない12秒台で優勝しました。ゴール付近の席でしたが、目の前にイギリス人がいて、ゴールの瞬間に大きなユニオンジャックの旗を掲げてしまい、肝心のゴールが見られなかったことまで記憶しています。種目が異なるので単純に比較することはできませんが、100mの9秒台よりも難しいと思える12秒台を生で観戦できたことは、当時同じ場で走るなんて想像もつかなかった私にとって貴重な経験になったことは言うまでもありません。
スーパー陸上は私にとって憧れの大会です。「世界のトップ選手の走りを見られる」大会から「世界のトップ選手と一緒に走れる」大会になりました。今大会は「世界のトップ選手と肩を並べて走れる」大会にしたいと思います。スタートからゴールまで、一瞬たりとも気の抜けないトラック種目の華「110mH」を是非見に来てください。 |